岩宇土山(1347m) 熊本県

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フクジュソウ

フクジュソウの実

 
2010年3月5日

 この日は、2週間ぶりの岩宇土山。五家荘の観光モニターに選ばれた友人二人を案内しての登山である。

 久連子にある登山口から山頂を目指す。尾根筋では、前回は見なかったアブラチャンやキブシが咲き始め、シジュウカラのさえずりも賑やかだ。

 途中にある石仏の前で一休み。ここで尾根と別れれて山腹を登る。しばらく登ると、フクジュソウがあちらこちらに咲いている。2週間前、ここは雪の上に蕾だけが出ていたところである。

 鍾乳洞の近くまで登ると、オニシバリの良い香りが漂ってくる。鍾乳洞は大きめで、緊急時には避難場所として利用できそうだ。

 地元の人によると、この鍾乳洞には、40年ほど前までは石筍がたくさんあったそうである。しかし、心ない人たちに持ち去られたり壊されたりしたそうで、今は見る影もなく残念である。

 鍾乳洞の上にある岩峰は絶好の展望ポイントで、上福根山が近くに見える。
 天気が良い日は、遠くに雲仙の山並みが見えるそうであるが、この日は霞んでいて、その山陰を見ることはできない。

 岩峰から尾根を東へ進み、シカよけネットを過ぎて緩やかに登ると、ほどなく岩宇土山の頂きに着く。
 頂で一息入れ、上福根山との鞍部へ下る。鞍部はオコバ谷への分岐点で小さな道標がある。

 道標にそって、スギ林の中をオコバ谷へ下る。しばらく下ると伐採跡地に出合う。伐採跡の林縁にはフクジュソウがたくさん咲いていて、盛は少し過ぎているものの、まだまだ見頃。

 前回は、ここから杣道と重なる登山道を西へ進んだが、すぐ先で登山道は土石流で流失していた。
 このため、今回は谷沿いに少し下り、目印に沿ってスギ林の中を進んで白くえ平に出た。

 2週間前、白くえ平は素晴らしい花園であったが、その花は既に実を結び始めていて、終盤に近い。

 白くえ平で一休みしてオコバ谷を下るが、前日の雨による渡渉地点の増水が気がかりだ。幸い、渡渉地点の水かさは10cmほど増えただけで、渡るのに大きな支障はない。

 渡渉地点からは明瞭な踏み跡を下り、土石流の復旧工事道路に出て登山口に戻った。



鍾乳洞

 

近くから走り去り遠くで振り返るシカ


キランソウ


ヤブツバキ


ヤマシャクヤクのつぼみ

 アブラチャン


キブシ


アセビ


ウメ


久連子の渓谷


五家荘を通る国道445号沿いで咲き始めたヤマザクラ

 

久連子「古代の里」で飼育されている久連子鳥


登山口の近くで見たカワガラス




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