一尺八寸山 みおうやま (706.7m)・月出山岳 かんとうだけ(678m) 大分県




1 一尺八寸山 みおうやま (706.7m)


一尺八寸山山頂

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霧氷が薄くついたヒノキ


2010年1月24日

 この日は、所属する山の会の行事への参加である。目当ては、難読の山歩き。難読の山ランキング一位の一尺八寸山(みおうやま)と三位の月出山岳(かんとうだけ)の2座を歩いた。

 最初に登ったのは一尺八寸山( みおうやま)。中津市旧山国町長尾野にある登山口から、山頂を往復した。距離は3.2km、所時間は1:35であった。
 山名の由来は、捕らえたキツネの尾の長さや3つの尾をもつヘビの尾の長さ。あるいは、イノシシ3頭の尾の長さが一尺八寸であったなどなど、諸説があるようだ。

 登山口は立派な標識があって、すぐに分かる。雪がかのこ模様に残る作業道を登る。要所には道標があって分かりやすい。山頂は緩い傾斜の人工林に覆われて展望はない。山頂からは、周回ルートを下る。踏み跡は薄いが目印が着いており、尾根を北東へ50mほど進んだところで進行方向を北西に変え、ほどなく往路に出会って登山口に戻った。
 この山は、難読の山として人気は高いが、特徴のない山である。



2 月出山岳 かんとうだけ(678m)  


三番坊主展望台からの眺め


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三番坊主にある三角点

 

二番坊主にある国土地理院の鋲


一番坊主にある岩の上には
祠のかけらがある

 

三番坊主の展望台


月出山岳(かんとうだけ)

 山名の由来は、景行天皇から「月出山岳の山名」を聞かれた久津姫が「あの山の方向はいずこか」と聞かれたものと勘違いして、「関東(かんとう)です」と答えたから、と言われている。

 日田市天瀬町の月出山(かんとう)集落から林道を車で進み、2番坊主の近くに駐車する。
駐車地点から一番坊主、二番坊主、三番坊主の順に歩いて駐車地点に戻った。距離は2.7km、昼食を含む所要時間は2:00であった。

 この山の山名標識(私製)は、最も高い三番坊主の祠の横と、そのすぐ近くにある三角点の二カ所にある。
 月出山岳の山頂をどのピークこにするかは悩ましいところである。日本山名辞典(三省堂)には「月出山岳678m」と記載されており、国土地理院の地形図でも月出山岳の山名は、標高点678mに記載されていることを根拠に、このHPでは月出山岳の山頂を一番坊主・標高点687mのピークとした。なお、この一番坊主687mピークに山名標識はない。

 駐車地点から、薄いヤブの中を通る踏み跡を辿って一番坊主へ向かう。一番坊主にそれと分かるものは全くないが、地形図とコンパスそれにGPSで確認する。周辺をよく見ると、大きな岩の上に祠の一部のようなひとかけらの石が乗せられている。
 ここからは西方向の展望が開けていて、日田の町並みが遠くに見える。

 一番坊主から往路を引き返し、途中から尾根へ登る。尾根上を西へ向かい、少し進むと最も高くなったところの岩の上に、国土地理院の鋲が埋め込まれている。標識はないが、ここが二番坊主で横にはアンテナが立つコンクリートの建物がある。

 二番坊主から尾根筋を下って三番坊主へ向かう。少し下ると鞍部で作業道に出会い、そこからは作業道を東へ進む。作業道は尾根に沿っており、しばらく進むと鉄製の展望櫓が立つ三番坊主に着く。三番坊主には祠があり、その手前50mほどのところには、標高708.7mの三角点がある。なお、三番坊主の祠と三角点には、「月出山岳」と記載された私製の山名標識がある。

 三番坊主の展望塔からの眺めは雄大で、万年山からくじゅう連山そして英彦山などの山並みが広がっていた。

三番坊主の祠




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